鶏肉や豚肉と比べて、牛肉の値段が高いワケ。
スーパーや精肉店にはたくさんの種類のお肉が並んでいますが、鶏肉や豚肉に比べて、牛肉の値段が高いのはなぜだろう?
こんな疑問にお答えしていきたいと思います。
この記事の内容
- 牛肉が高いのはなぜか
- 鶏肉や豚肉との差はどうして生まれるのか
牛・豚・鶏で飼育する期間に違い
牛・豚・鶏の中で、一番体の小さい鶏は、
若鶏であれば生まれてから40日程度で出荷を迎えます。
次に体の小さい豚は約6ヶ月ほどで、出荷時期になります。
対する牛は出荷するまでに2年以上もかかるんです。
- 鶏肉は40日
- 豚肉は6ヶ月
- 牛肉は2年以上
出荷時期の違いが、どうして値段の違いにつながるのか解説したいと思いますが、、、
その前にちょっと宣伝
当店のお肉はすべて、「黒毛和牛 A5ランク 牝牛」です。
当店ではブランド名やランクよりも、「牝牛」であることにこだわりを持っております。 何故、牝牛か?
それは、旨味と甘みが強く、舌触りも柔らかい。つまり美味しいからです。
牝牛の魅力については下記をご覧いただきたいです。
エサ代と人件費
お肉の値段に直結する最も大きい要因は二つ
- エサ代
- 人件費
簡単な話ですが、飼育する期間が長いほど、多くのエサを与えて、長い間人の手で世話をしなければなりません。エサ代と人件費を使えば使うほど、お肉の値段は高くなるのです。
先程も述べたとおり、鶏は40日、豚は6ヶ月、牛は2年。
この飼育期間に応じて、値段が高くなります。
牛・豚・鶏の値段の違いの最大の要因は、飼育期間の長さによる、餌代と人件費
ブランド牛はもっと高い
神戸ビーフ、松阪牛、近江牛、米沢牛などのブランド牛は、より上質な肉質に育てるため各農家でこだわったエサや、牛を個室で飼育したり、ビールを飲ませたりと、牛にストレスの少ないより良い環境で、手塩にかけて育てられます。
当然、飼育時間や、エサ代、人件費、設備費用などがかかるため、それに比例して値段も高くなるのです。
ブランドや黒毛和牛や牛のランクなど、詳しい話はこちら↓
飼育効率
また、牛・豚・鶏では、一度に生まれる子供の数も違います。
鶏は年間で約300個ほどのたまごを生みます。豚は1度の出産で10頭の子を生み、年間で2〜3回の分娩が可能です。
牛は乳牛で280日、黒毛和種は285日位で分娩します。1度の出産では1頭しか出産しません。
鶏や豚は、短い期間で育てる事ができ、さらに1年間でたくさんの子を生むことができます。つまり、短期間でたくさん出荷することができる。
対する牛は、1年間では、1頭を生むことが限界です。その1頭を出荷するまでには、2年以上の時間がかかるため、その分エサ代や人件費などがかかってきます。
- 鶏は1日1匹、年間300
- 豚は1度で10頭、年間20〜30頭
- 牛は1度で1頭、280日で1回
牛の過食部分
牛肉が高い最後の理由は、その過食部の少なさにあります。
1頭の牛の総重量は約500kg〜600kgほど。
重ければ、重いほど、食べられる部分が多いように感じますが、牛はその 半分が骨とスジ なんです。
その骨とスジを取り除いて、スーパーや精肉店に並ぶことができるのが、約200kg〜300kgです。
大量のエサと人件費をかけて大きく成長する牛は、骨もスジも大きく、食べられる部分は全体の約半分になってしまいます。
- 牛の総重量の半分は骨とスジ
- 過食部分は200kg〜300kg
まとめ
手間暇がかかる分、美味しい牛肉になる
鶏肉や豚肉に比べて、牛肉の値段が高いのは農家さんの牛に対する 愛情の証 なのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
牛肉が高くなる要因
- 飼育期間の長さによるエサ代と人件費
- 低い飼育効率
- 過食部分は総重量の約半分
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